三年前のことです。
外出すると、沈み込みそうな疲れを感じて、もう起きていられないという状態になりました。特に便をすると、全身の体力が全部無くなり起きていられない状態で、あとはずーと寝たっきり。用事ががあるときのみ、起き上がるという生活でした。毎月のかかりつけ医は、検査をしても特に何もないとのことなので、もうこれは、漢方的な診断してくれる先生にかかるしかないと思って、一件、二件と一年づつ通いましたが全く良くなりません。
随分前にも体調不良があり、新宿まで通って治してもらった経緯があるので、どこか、どこかにと、と思って折りましたところ、すぎ先生の所が開院していたので二件目の先生も、私の症状にお手上げだったようで、移ることを賛成してくれました。(このことには感謝しています)
すぎ医院での診断は漢方的診断に加え先生独自の診断があり、診て頂く私にも、それは興味ありました。診断の結果、”あなたの症状の原因はこうだからと言って、その原因を言い当てて下さいました。原因が分かれば後は薬の選択となり、とにもかくにも、ここで治して頂ける”と気持ちが軽くなったことを感じました。
とはいえ、二年も遠回りしていたので、すぐ飲んで半月や1ヶ月で元気に元に、にはなりません。が、その間にも、ぽつり・ぽつりと凄く良い日があり、良くなると実感していました。(この前は、こんなことも出来なかったと思いつつ…)
その間にも、いくらかの薬の変更ありつつ、半年位たって本当に体力が出てきたことを実感していました。今も通院していますが、今後も年齢が上がってゆくに従って、不調が増えると思いますので一生のお付き合いをしていくつもりでいます。
諦めないで自分に合った先生を見つける。”草の根を分けても”の気持ちがあれば、他でだめでも光は見える。どこかで自分に合う先生に出会える。普通の生活が出来ることの幸せを感じている日々です。
専門的な見地から
現代医学的には原因不明な病気の一例です。その中で病因を理解出来たのは一般医療だけでなく身体全体を統合的に見つめる漢方医療を学んでいたからに他なりません。
加えて…この患者さんの言葉から知って頂きたいのは…ご自分にあった主治医を見つけておく重要性が分かると思います。
人間は老いて来ると病気をしがちになってきます。その時に医師との疎通が取れている「かかり付け医」の大切さが理解できると思います。どんな患者さんも老いて病気がちになって行きます。その時の「かかりつけ医」が生活を左右することが実際問題として大切なことだと感じざるを得ません。
大学病院や基幹病院の医療での役目と全く異なるのが医院の医療の役目なのでしょう。
患者さんの性格や生活背景、また家族背景などを知ることは当然として、患者さんの身体の癖を理解しながら治療に当たる医療。もちろん、医院の治療では間に合わない場合には病院へと紹介する立場の医師の存在。それが開業医の大切さがあることを実感として初めて知りました。