1. 更年期障害の概略 | 2.更年期障害:骨盤の特異性 |
3.骨盤の特異性(一般向け) | 4.骨盤の特異性(専門家向け) |
5.更年期障害の症状と視点 | 6.当帰芍薬散の解析(更年期) |
7.加味逍遙散の解析(更年期) | 8.桂枝茯苓丸の解析 |
9.桃核承気湯の解析 | 10.通導散の解析 |
11.症状出現臓器と症状基盤臓器 | 12.リウマチと骨盤 |
13.当帰剤への視点 | 14.駆血剤への視点 |
骨盤部の特殊性 一般の方向け
医療関係者でない方から考えると…骨盤っていうと男性と女性を分ける部分になっていること程度のことしか考えないのかも知れません。でも病気という現象に骨盤のことを頭に入れて診察しないと痛い目にあう様な重要な臓器で構成されています。
漢方治療をしていると内科医でも女性の生理の状態は良く聞きます。生理周期は月経と呼ばれる様に28日が基準値になります。生理期間は5日程度が基準になります。この基準的な生理からズレているか?どうか…ということは非常に大切なことになります。
次に単純さを基盤に置いた図を二つ提示してみます。
一般の方には理解し難いと思いますが、この図の通りに更年期障害の症状が出ていきます。この図は内臓の部位での性格の違いを表した図になります。急にこの様な図を示すと難しいと考えてしまう部分もあるとは思いますが、医療が分からない人にも理解が出来る様に説明をしていきますので安心してご覧になって下さい。説明の前にもう一つの図を示してみます。
この図は表裏である内臓と外臓である四肢を描いている図になります。この図は表裏が相対している図になり裏の病変が表にどの様な変化を与えるか?を示すのに有効な図になります。
「人間の身体は複雑で難解な生理学的反応を行い、その生を全うしている」と考えている方も多いと思いますが、自然の基盤は単純な運動を求め、その単純な構造と単純な運動の安定性を求め構造体である生を持続させています。人間の身体も同じで構造の安定性を維持することを基盤において種々の生理学的反応を行っているに過ぎません。難しく考えることが病気という現象を難しいものにしていると言っても過言では無いと思います。
子供の視点で純粋な視点でこの図を見ると…骨盤部の変化が症状を発現する部位は(1)頭部(2)季肋部(3)上肢前腕に症状を起こすことを意味しています。この様に更年期障害という骨盤部の変化が全身に症状を起こしうることを理解出来ると思います。
2024/08/28更新
2024/07/04更新