当院では、漢方エキス薬や煎じ薬での薬草、および、最低限の治療が出来る一般薬を常備しています。また急性症状を取るための必要最低限の点滴や注射加療での薬剤も置いております。このため基本的には院内処方をしています。
院外処方が多くを占めているのが今のクリニックの現状ですが、「クリニックに入ったら、ある程度の治療をすることが出来る医院」を目指しており院内に薬剤を置くことにしています。院内処方は院外処方に比べて処方点数が低く患者さんの負担を減らすことはできますが、現在では薬価差益などもないため医院に取っての経済的なメリットはありません。しかしながら医院内である程度の治療を完結させることができる医療上のメリットがあり、このことを重視しています。「院内処方なら薬価差益から利益が出る」というのは昔の話で、現在では、いくら薬を処方しても利益は出ない保険構造になっています。
なお、一般薬に関しては一つの薬効を持つ薬が多社から発売されており、当院はクリニックで薬局ではありませんので、その全てをおいて置くことは出来ません。例えば、抗アレルギー剤一つに対しても色々な一般薬があり、その全てを院内においておくことは出来ませんが、フェキソフェナジン(アレグラ)・オロパタジン(アレロック)・ロラタジン(クラリチン)・エピナスチン(アレジオン)などを置いています。加えて管理が難しい強い薬剤、例えばフルニトラゼパム(サイレース)などの強い睡眠剤などは院内に置くことが出来ません。ただし睡眠導入剤などの軽い薬剤を置いています。
このため、院内に常備している薬剤投与に関しては院内処方としていますが、院内の置いていない薬剤に関しては、院外処方とさせて頂いております。
ご理解を宜しくお願いいたします。