Hot Flash更年期障害:ホットフラッシュ

ホットフラッシュ

更年期障害ではホットフラッシュはよく見られる症状です。この機序について説明をしていきます。

ホットフラッシュの機序

更年期では下腹部が充血するものの生理が来ないことが良くあります。生理が来れば下腹部の充血は減弱しますが、肝心の生理が来ないことから下腹部の充血が強くなっていきます。この下腹部の充血を如何に減弱していくか?ということが身体に取って健康を維持することに繋がります。

何度もお話しますが、人間が健康でいられる条件は各臓器のエネルギー密度が均一に保たれていることです。下腹部の充血だけが強ければ人間の身体はアンバランスとなり…次に病的な反応を示す運動に変化していきます。この人間の身体が自己を守ることを基盤に生まれるのがホットフラッシュです。

更年期になり下腹部の充血が強くなり、その充血を逃がす手段が必要になります。一番簡便な方法は下腹部の充血を少しでも頭に移動させることです。この結果として下腹部の充血が弱くなりますが、症状としてホットフラッシュが起きることになります。

人間の身体は自我を持っています。その自我は「出来るだけ長く生を全うすること」です。精神的に苦痛でも人間の身体は出来るだけ生きようとします。この身体の基本的な原理がホットフラッシュを起こすことになります。ホットフラッシュでなくても顔に湿疹を起こさせたりします。

ホットフラッシュの治療

下腹部の充血が少なくなれば症状も緩和されます。エストロゲンを身体の中に入れて生理を起こさせればホットフラッシュは軽くなりますが、エストロゲンだけでは生理が起きなくなって来る時が来ます。その時にはいくらエストロゲンを体内に入れてもホットフラッシュは治まらなくなってきます。すなわちエストロゲンを身体に入れることは対症療法になります。

一方の漢方医学では下腹部の充血を取る手段を持っています。それは下腹部の充血が起きうることを予想して、また臨床から下腹部の充血が病的な問題を起こしていることを知っており…下腹部の充血を取ることが出来る駆血剤を持っています。この方が根治療法に近くなります。

どちらも有益な治療ですので一番良いのは2つの医学を融合させることに他なりません。

2025/09/01更新
すぎ内科クリニック:杉

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